幼少期、天使(angelo)のような少女時代に憧れた往年のスタンダードなジュエリー製品。
デザイン的にはヴィンテージ品になっていたりします。
もの心がついて間もない頃、身近な周りの大人が愛用していたジュエリー。
そのとき目にしたデザインが「ジュエリー製品のスタンダード」。大人の女性が身に付ける普通のジュエリーだという強烈な印象が記憶に刻まれていたりしますよね。
男性の場合は車やバイクがそういうものになりがちかな。
大人になって、旧車・往年の名車が大好きな男の子。そしてそれがカッコイイ。
ところが、幼少期に素敵だなと感じた大人アイテムは、そのとき既に10年ものだったりします。
古い名作映画で見かけたジュエリーに至ってはそれ以上の年数が経っていたりも。
「そろそろ私も大人だし、頑張った自分にご褒美で大人のジュエリーもいいかな」って思った頃には、スタンダードな大人ジュエリーの印象を記憶したときから20年以上経っていたりします。
つまりそれは、リリースから30年以上経ったヴィンテージ。
「でも、スタンダードなんだし。新品は無いにしてもデッドストックで未使用品があるんじゃないかしら」って探してみてもなかなか見つけることができない。
なぜ?スタンダードなのに?
ジュエリー製品の存在意義を考えるときに、素材の希少価値に裏打ちされた宝物であり所有者のステイタスシンボルとしての価値は当然ですが、それと同時にファッションアイテムとしてのデザイン性も欠かせません。
ファッションアイテムですから、「その時代のスタンダード」って感じでデザインが変わっていくんですよね。
私の記憶に刻まれた往年のスタンダードは「30年以上前のスタンダード」で、今となってはヴィンテージ。
でも幼少期の強烈な印象、私の憧れ。幼少期から思春期に聴いた音楽の様に、誰もが逃れられない感覚。
「私の大人アイテムはヴィンテージ」って事になり、出来たての新品には出会えない。
ファッションアイテムですからデザインの変化が早く、ジュエリー取扱い業者としてはデッドストックにはしたくない。
デッドストックが無ければ、未使用のヴィンテージも無い。
往年のスタンダードなジュエリー製品を探しても、ほぼ中古品にしか出会えないんですよね。